食通自身の問題

食通はその飽くなき探究心を持って様々な味覚に挑戦するが、その探究心を満たすために多大な富を必要とする。食道楽で没落した例は多く、その一方で歴史上では美味を独占したいがために料理人を幽閉したりした例もある(架空の話だとされてはいるが、アイスクリームにまつわる伝説・伝承などは興味深い)。

その一方で美食を探求した結果、寄生虫に冒された事例もある。食通として高名な北大路魯山人は、ジストマによる肝硬変(肝臓ジストマ)で亡くなっている(淡水魚(タニシ)の生食が原因と推測されている)。河豚の肝を食べて亡くなった高名な歌舞伎俳優もいる。

欧州ではバターやクリームを多用した料理も美食として珍重されたが、これにより心臓を患う者も多く発生した。また肉料理中心の美食で高尿酸血症や痛風に陥った美食家も数知れない。健康を害しては本末転倒かも知れないが、その食のためなら生命をも賭すという姿勢は後々の語り草にもなる程である。